妊婦歯科検診診査を受けましょう!

[歯科検診] つわりがおさまり、妊娠4~5カ月の安定期の妊婦歯科検診をお勧めします。秋田県内在住の方は、1妊婦期間中1回無料で受診できます。

*横手市歯科医師会会員の歯科医院は、妊婦歯科検診の協力医療機関です。

[受診時] 妊婦歯科検診の受診票・問診票と母子手帳を持参してください。

[歯科治療] つわり・流産・早産のリスクを考えて、安定期に受けるのが望ましいでしょう。ただし、妊娠前期・後期でも簡単な処置なら可能な場合もあります。

<<歯周病菌が妊娠・出産時にも悪影響>>
妊娠中は、ホルモン分泌の変化により、口の中の唾液が酸性に傾き、むし歯や歯肉炎になりやすい状態です。その上、つわりなどで歯磨きが不十分になり口の中は不潔になっている可能性が高いです。
タバコやアルコールによる赤ちゃんへの悪影響(流産など)は以前から知られていましたが、最近の研究で、お母さんが重度の歯周病にかかっていると低体重児出産(2,500g未満)や早産(37週未満)となる危険性が高まることがわかってきました。

[妊娠期のセルフケア] 
歯磨き剤をつけないで「から磨き」をすると刺激が少なくなります。気分のよい時に丁寧に磨きましょう。どうしても難しい時は、洗口液を使ったうがいだけでも効果があります。

[歯の形成期]
 子どもの歯は妊娠中につくられます。乳歯の芽である歯胚は、妊娠7週目頃からつくられます。妊娠4カ月頃からは、歯胚にカルシウムやリンなどが沈着し、かたい歯がつくられます。
母体の健康を保つことはもちろん、生まれてくる赤ちゃんの歯のため、出来るだけ栄養バランスのとれた食事をしましょう。

最後に・・・
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはむし歯菌はいませんが、母親にむし歯があると、食事の口移しやスプーンなどを共有することで母親(家族)から赤ちゃんにむし歯菌が移ることがあります。
妊婦歯科検診を受診して、口の中の状態を把握しておきましょう。口の中の環境を整え、適切なケア(歯磨きなど)を身につけて頂き、母子ともに健康で過ごせるよう私達がお手伝いします。