定期検診の必要性について

歯科医院ですべての治療が終わると、一昔前までは「また痛くなったら来てください。」という感じで終わっていました。しかし現在では、治療が終了したら、できるだけ良好な状態を長期間維持してもらいたい、ずっと噛める状態でいてもらいたいという歯科医師の思いがありますので、定期検診を勧めるようになってきています。
具体的には新たな虫歯がないか、詰め物や被せ物が破損していないか、歯周炎が再発していないかを確認します。一通り口腔内をチェックしていき、もし虫歯等異常が発見された場合は早急に治療を行います。また、入れ歯を装着している場合は入れ歯の具合を確認します。放置していれば大掛かりになる治療も、発見が早ければ最小限の治療で対応することが可能です。また、問題がない場合でも、現在の状態を維持する目的で、口腔内の清掃指導や歯石除去を行います。
治療がすべて終了したあと、患者さんの口腔内の状態と歯科医師の考えで総合的に定期検診の間隔を判断します。一般的には、治療終了して間もないころは1~3か月の頻度で検診を行い、口腔内の清掃状態が良好でほとんど変化がなく、安定していると判断した場合はだいたい6か月に1回としていますが、患者さんの都合もありますので、最低でも1年に1回の検診をお勧めします。

ノレーブ歯科クリニック 山野 浩樹 (2013-07-21)

お口の中を清潔に!

「口の中が渇く。粘つく」「口臭が気になる」「食べかすがあごに残る」「食事がおいしくない」このような症状はありませんか?このような方にお勧めしているのが、あごや舌、ほほを磨くことです。ブラシでマッサージすると唾液の分泌量が増加します。口の中の汚れを洗い流し潤いがでてきます。舌表面がきれいになり味覚が改善するともいわれています。また、入れ歯の吸着の改善や、食塊も飲み込みやすくなります。専用のブラシがありますので、歯科医師に相談してください。

また、高齢の方、入れ歯を使用している方にもお勧めします。誰の口の中にも存在するカビの一種で口腔カンジダ菌があります。特に入れ歯を使用している方の口の中には多く存在して、粘膜が赤くただれたり白い苔状のものが現れる場合もあります。このようなところに入れ歯があたると痛く感じることがあります。

高齢化社会といわれる現在、高齢者が亡くなる原因でもっとも多いのが肺炎です。その中でも「誤嚥性肺炎」が多くを占めます。口の中を清潔にすることで肺炎の発生が減少すると報告もあります。

快適な生活を送るため、入れ歯も口の中もこまめに磨きましょう。

小原歯科医院  山中有紀子 (2013-12-05)