次世代多目的コホート歯科研究

 

 HPをご覧になられている皆様も聞きなれないこの事業について御存知の方は少ないかもしれません。

しかし、横手市において平成元年4月1日より次世代多目的コホート研究の元となる多目的コホート研究が平成25年年3月31日まで行われておりました。

多目的コホート研究に歯科が参加したのは平成17年からです。

そもそも次世代多目的コホート研究とは、国民の健康の維持・増進に資する事、特にがんをはじめとする生活習慣病などの原因究明と本態解明、環境要因と体質(遺伝子)及びその交互作用、疾病特性をも考慮した予防や治療についてのエビデンス(科学的根拠)を創出する事を目的としている国の事業のなります。

研究統括機関は国立がん研究センターであり、その中で歯科が平成17年より多目的コホート研究の中に入っておりましたが、平成24年から始まりました次世代多目的コホート研究においては横手地域のみにおいてベースライン調査より歯科調査を実施する全国初の、そして世界でも例をみない疫学調査となっております。

対象となる方は横手市の住民基本台帳に登録されているベースライン時点で40~74歳の日本人男女、研究期間は平成24年から20年間の追跡期間を経て、追跡終了後10年間を解析期間とする30年間をかけて行われる大変大規模かつ長期間に及ぶ研究です。

歯科に関する研究のデザインは東京医科歯科大学大学院健康推進歯学分野 川口陽子教授、植野正之准教授が担当されております。

またこの次世代多目的コホート歯科研究の検診実施を横手市歯科医師会で担当しております。

実際の歯科検診におきましては横手市成人歯周病検診の検診内容を作成して頂きましたのも川口陽子教授、植野正之准教授でありますので、横手市成人歯周病検診と同様の検診内容となっておりますので、検診を受けて頂ければ現在の皆様のお口の中の状況が的確に解るようになっております。横手市成人歯周病検診同様、対象になられている方は是非この次世代多目的コホート歯科研究の検診にもご協力頂けますようよろしくお願い致します。

その検診データがのちの日本人の歯科におけるエビデンス(科学的根拠)の確立に大きな役割を果たす事となります。